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2016年2月20日

フッ化物といっても、実は歯科材料に使用されているのはいくつかあります。
代表的なものはフッ化ナトリウムです。粉末事態は取扱注意の劇薬でもあります
歯磨き粉にも使われているモノフルオロリン酸ナトリウムも同じ仲間です。今は改善されているみたいですが、フッ化ナトリウムとの違いは、フッ素がナトリウムよりカルシウムと相性がいいので、歯磨き粉にかつて含まれた、カルシウム成分に始めから結合してしまい、安定してしまうため、それを避けるために作られているものでした。でも今はフッ化ナトリウムが多いみたいですけどね。
水に溶けるとフッ化ナトリウムが不安定になるため、安定を求めてカルシウムと結合しようとする。それを利用したのが、フッ化物洗口だったり、フッ化物塗布になります。
専門的になりますが、濃度が高いと、唾液中のカルシウムに結合して、ほとんどがフッ化カルシウムになってしまいます。(実は後で、効果を少し発揮するのですが) 、歯の主成分ハイドロキシアパタイトはカルシウムとリン、水酸基からできています。しかし、水酸基とフッ素が置き換わることのできるのはごくわずかで、そのほとんどが、唾液中に含まれ、飲み込まれてしまいます。また、特徴として、pHが低いとハイドロキシアパタイトの結合が弱くなるため、フッ素と置換しやすいのも事実で、フッ化カルシウムにも同様に言えることになります。

1)フッ素は歯垢の中に多くいるミュータンス菌に酸よって下がったpHの歯に集まりやすい。
😀フッ素は磨き残しに集積しやすい
2)フッ素が取り込まれ、フルオロアパタイトなった歯の表面は酸に対する抵抗力が増加する。
😀虫歯になりにくくなる
3) 唾液中のフッ化カルシウムは、pHが下がるとフッ素としてイオン化しやすい。
😀唾液中の微量なフッ素は歯を保護する。

他にフッ化物として、フッ化第一スズ、フッ化ジアミン銀があります。

フッ化物でも 特にフッ化水素酸は全く異なるものです。以前、歯科でも事故がありました。
フッ素事態は体に必要な、元素であると言うことは事実で、自然食品にも含まれてます。
すべてフッ素を取り除いての生活はかなり困難です。

やはり 薬は正しく使う事が重要になります。

逗子市
小児歯科専門医
ファミリーデンタルクリニックこまつ
院長

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ファミリーデンタルクリニックこまつ 院長 小松太一

ファミリーデンタルクリニックこまつ
院長 小松太一

このたび逗子に開院させて頂きました。皆さまのファミリー歯科医師として地域の皆様に高度な歯科医療を提供できるよう、2つの大学病院での16年間の治療経験を活かしスタッフ一同、日ごろから努力していきます。